【進捗有・遅延】グリーンインフラレンディング(JCサービス)からファンド資金返済の報告!!

 JCサービスのHPに、

「グリーンインフラレンディングによるファンド資金の返済について 」

というファイルが2019/4/26に、アップロードされました。

マネオマーケットからの発信ではなく、JCサービスおよびグリーンインフラレンディングの連名になっています。

明確な進捗事項が一点あります。

海外水力発電所案件(募集額約 2.5 億円)については契約が完了し、GILにも入金が完了した」ことです。

>>前回記事

【遅延・期失】グリーンインフラレンディングから供託金の分配方針のお知らせも期待外れ

今回はご丁寧に、JCサービスから経過整理しつつ、報告がされています。

前回記事等を確認せずとも流れを確認できますので、一読いただければ幸いです。

アップロード内容

少し長い内容になっていますので、区切りながら確認します。

以下引用部分は、JCサービスのHPより抜粋したものです。

赤字反転などは私が行っています。

経過内容

まず、経過内容の振り返りと今回の進捗に関してです。

1.案件の契約状況について
案件の契約状況に関しましては、昨年 11 月 30 日及び本年 3 月 7 日、
①「太陽光発電所 2 案件(募集額合計約 7.7 億円)につきまして既に売却等の契約が完了しており、関連会社を通して株式会社グリーンインフラレンディングに元本返済が完了してい
ます。」、
②「バイオマス発電所1案件(募集額約7.5 億円)につきましても契約が完了しております。」、
③「これらに加え、この度、新たに、太陽光発電所3案件(募集額合計約 15.6 億円)及び
バイオマス発電所1案件(募集額約 10.0 億円)につきまして契約が完了しましたのでお知
らせします。」、
④「当社及びGIL社としましては、上記の他に、バイオマス発電所 2 案件及び、海外水力
発電所 1 案件につきまして、早々の契約締結を見込んでおり、かかる契約に基づく入金によ
ってGIL社による募集総額の 60%程度については、返済の目途が立つこととなりま
す。」、
とお知らせしているところです。

こうした状況におきまして、①につきましては、本年 3 月 29 日、
「当社のファンド資金の返済等につきまして、maneo マーケット株式会社(以下、「MM社」といいます。)と協議を重ねてきましたが、太陽光発電の3案件(投資家への分配金総額:約8億4百万円)につき、当社が以前から主張してきた通りの特定分配(案件ごとの個別分配)となりましたことをご報告いたします。」、とお知らせしているところです。
そして、この度、新たに④における海外水力発電所 1 案件(募集額約 2.5 億円)につきまして
契約が完了し、かかる契約に基づく入金によって、関係会社を通じてGIL社に元本返済が
完了しています。
これにつきましては、当社及びGIL社としましては、ММ社や、ММ社を通じて当局を含
む関係各所との調整を早急に進め、投資家の皆さまへの一刻も早い分配・償還を目指してい
ます。

・・・中略・・・

また、既に契約締結済みであるものの、かかる契約に基づく入金条件を未だ確保できていない等の理由でGIL社への元本返済が完了していない案件につきましても、当該案件の開発工程を可能な限り早期に進めるための対応をとること等によって入金条件を確保し、投資家の皆さまへの早期の分配を目指しています。

重要な点は、赤く反転させた箇所でしょう。

海外水力発電案件はexitしたとのことです。

ただし、上記②および③の事項は3月7日には契約(売却?)が完了している旨の報告がされていますが、4月末時点で投資家向けに返済は実行されていません。

最終段落部分で「既に契約締結済みであるものの、かかる契約に基づく入金条件を未だ確保できていない等の理由でGIL社への元本返済が完了していない」との記載があります。

マイルストーン形式のような契約があり、元本返済に至っていないことが推察されます。

MM社と食い違う見解

投資家の皆さまへの資金分配を行うために必要なシステムの利用に関しましては、昨年 12
月 21 日及び本年 3 月 7 日、
「現在、本件につきましては、当社並びにGIL社より、ММ社及び同社に設置された経営
改善委員会に対し、ММ社が本年 7 月 5 日に停止したGIL社のファンド管理システムの提
供再開を申し入れています。」、
「GIL社は、昨年 12 月 28 日、代理人弁護士を通じて、東京簡易裁判所宛てに、民事調停
の申立てを致しました。GIL社の申立ての趣旨は、MM社が、GIL社に対し、GIL社
の営むクラウドファンディング事業の管理・運用のために必要なシステムを提供し、利用さ
せるよう求めるものです。MM社は、GIL社との間の業務提携契約に基づいて、GIL社
の営むクラウドファンディング事業に必要なシステムを提供する義務を負うにもかかわらず、システムの提供を停止しております。」、とお知らせしているところです。

こうした中で、ファンド資金の投資家の皆さまへのご返済に関しましては、上記民事調停の
場を通じてMM社と協議を重ねてきました結果、上記記載の通り、太陽光発電の3案件(投
資家への分配金総額約8億円)につきましては、当社及びGIL社が主張してきた通りの特
定分配(案件ごとの個別分配)となりましたが、GIL社が昨年 7 月 5 日に供託した当社か
らの返済資金(返済額合計約 7.5 億円)の投資家の皆さまへの分配・償還につきましては、
MM社との協議が整っていないことから、未だ実現していない状況にあります。
・・・中略・・・
当社及びGIL社としましては、投資者は各募集案件の特性、運用期間、運用利回り等を勘
案して投資を行っているとともに、当社における個々の案件は独立しており、募集案件ごと
の資金の流れは当該案件の目的どおりとなっていることから、返済原資がGIL社を営業者
とするファンドの対象事業に該当するか否かに関わらず、MM社のいう平等分配が投資者間
の公平性の確保につながるものとは考えておりません。また、当社及びGIL社としまして
は、MM社に対して募集案件に紐づく情報の開示について積極的に協力してきているところ
でもあり、MM社が当社及びGIL社に対して開示を求めている募集案件と何ら関係のない
データまで含めた当社の全ての情報の開示は合理的ではないため、当社の仕訳帳など仕訳デ
ータが全て記載・記録された書類を生データのまま開示すること等を含むMM社のデータの
開示要請に無条件で応じることはできません

いまだ、7.5億円はGILの口座に滞留したままです。

資金の入口と出口が確認できなければ、平等分配すべきというのがマネオマーケット(MM社)の主張です。

一方で、JCサービス(GIL)は案件は全て独立しているし、資金の出入も明確であるからファンドごとにさっさと分配したいという立場です。

MM社が分配できない7.5億円を抱えているのは、「JCサービスが資金の出入に係るデータを提供できないファンドがある」からこそでしょう。

理由:MM社はJCサービス全体の資金の流れを確認していないのにかかわらず、既にGILのファンドを1案件償還させていることから、各ファンドの明確な資金フローをJCサービスが提示できればMM社は分配を行う姿勢であることがわかります。

それができないと言うことは、JCサービスが特定のファンドに対して資金フローを明確に提示できていないことになるのではと推測されます。

 

投資案件

f:id:sikennbisya:20190426221222p:plain

※追記および変更 2019年4月27日

現在、グリーンインフラレンディングで91万円ほど元本が拘束されています。

水力発電ファンドに10万円投資しております。

ただし、水力発電ファンドは募集総額1.25億円と2.5億円の別ファンドがが2本同時に走っています。

私の投資している案件は、1.25億円のファンドですので返済はないかもしれません。

進捗確認でき次第、当ブログで共有させていただきます。

(ここまで公開しているので、5月中だと思うのですが・・・)

最後に

全く進捗がないガイアファンディング等と比較すると、相対的には好印象です。

ただ、MM社とJCサービスがうまく協力できているのかどうかがよくわからず、懸念は大きくなるばかりです。

他の案件に関しても、鋭意進捗を急いで欲しいところです。