SBIソーシャルレンディングから新シリーズファンド募集、比較対象はインフラファンド!?
SBISLから新シリーズファンドの募集内容が公開されました。
ファンド名称は「SBISLメガソーラーブリリアントローンファンド」、
愛称は「かがやき」です。
稼働済み太陽光発電所を対象としたファンドとなります。
発電所の開発資金の融資ではなく、稼働済み発電所の運転資金用とのことで、上場インフラファンドに近いイメージを持ちました。
今回は投資は見送りしようと思いますが、以下まとめてみました!
~~追記(2019/3/30)~~
利率3.0%ではやはり集まりが悪く、5.5%までアップして再募集されました。
~~追記ここまで~~
ファンド内容
シリーズコンセプト
SBISLのHPにファンドシリーズのコンセプトが掲載されていました。
日本国内では、セカンダリー市場における稼働済太陽光発電所の売買取引が活発化しており、今後も拡大するとの予測もでています。こうした稼働済太陽光発電所については、売電量がその価値を測るうえで重要となります。
借手は、弊社からの借入期間中に、売電実績を積み、発電パフォーマンスを買主に示すことができ、より有利な条件で、機関投資家等への売却や金融機関等からの長期借入れが可能となります。また、良質な小型の発電所を束ねることで、機関投資家を対象としたスケールメリットに富んだ大規模な投資機会を提供することもできます。
弊社は稼働済太陽光発電所に担保を設定することができるため、発電所の完工リスクがなく、より保全力が高いファンドが組成できるようになります。
簡単にまとめれば、既存の「メガソーラーブリッジローンファンド」の借り換え案件になります。下図を見るとわかりやすいかと思います。
うがった見方をすれば、開発は完了したけどターゲット価格で売却できなかったor低金利での借り入れができなかったから、SBISLで再募集してるだけでは・・・?となるかもしれません。
開発案件としてのメガソーラーブリッジローンファンドはファンド期間内で責務を終えています。売電も開始しておりますので低金利で再募集することは非常に真っ当な運営だと個人的には思います。
太陽光発電所の「開発リスク」を負うのはいやだけど、運転資金の融資ならお金を出したいと考える投資家もいるでしょう。(開発案件に投資していた人からみても、借り換え相手が出てきてくれるのは嬉しいです)
募集条件と売電収入
ファンド条件は以下です。
- 予定年間利回り:3.0 %
- 運用期間 約12カ月 (2019年3月下旬~2020年3月末日)
- 募集額 7億5,000万円
- 担保評価総額 8億円
売電収入の予測値も記載がありました。
ファンド募集額は7.5億円ですので、利回り3.0%の配当は22.5百万円。
このファンドの運用期間に合わせた、2019年4月から2020年3月の売電収入予想額は77.8百万円。
利回り水準に無理はなさそうです。
低すぎると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、インフラファンドは年率1.0%超くらいで銀行から長期融資を引っ張っています。
ソーシャルレンディングとして3.0%は低い印象ですが、稼働済みの太陽光発電所とのことでしょうがないでしょう。
インフラファンドとの比較
稼働中の太陽光発電所への投資とのことで、インフラファンドと近い性質を持っていると思いました。
ソーシャルレンディング側のメリットは、元本額が変動しないと言うことでしょう。無事償還されれば、年率3.0%のリターンは確約されます。
一方で、インフラファンドは利益超過分配金も含めた表面利回りは6~8%程度と高めです。しかし、価格変動がありますので、トータルリターンを固定させることはできません。また、利益超過分配金も含めた上での表面利回りですので、この利回りと単純に比較するのは正しく無いかもしれません。
ただ、インフラファンドは、内包されている発電所が多数ありファンド一つで分散が効く・好きなときに資金化できるなど様々メリットがあります。
どちらが優れていると決めつけませんが、是非この機会にインフラファンドについて調べてみてください。
インフラファンドも十分面白い投資先だと考えております。
↓↓↓参考記事↓↓↓
>>インフラファンドの収益構造(最低保障賃料)などを記載した記事
【高利回り投資】インフラファンドとは?ファンドの仕組みを解説!
>>インフラファンドの銘柄比較を含めた記事
エネクス・インフラ投資法人が上場!インフラファンド間で比較、投資価値を見極める!
最後に
今の所、稼働中の太陽光発電所への投資はインフラファンドで事足りていますので、このファンドはスルーします。
もちろん、利回りがもう少し高ければ検討の余地はあります。
利率を2~3%上げても回ることは回ると思いますので、少しくらい上げてくれないかな・・・
ただ、SBISLの太陽光開発案件のexit先として、このシリーズが定着するのであれば開発案件への投資のハードルが下がる気がしています。
そういった意味合いでは、しっかりと募集額を満額集めて人気シリーズとなってくれれば良いなといったところです笑。