JCサービスから経過報告!NHKでも取材報道があり衝撃!【グリーンインフラレンディング、maneo】

以下記事でグリーンインフラレンディングを話題に取り上げたばかりでしたが、2019/3/7にJCサービスのHPに経過報告が掲載されました

>>前回記事

【遅延・期失】グリーンインフラレンディングから経過報告。投資報告もかねて。

さらに、NHKのニュースウォッチ9でソーシャルレンディングの話題が取り上げられました。その際に、maneoマーケット(グリーンインフラレンディング・JCサービス)のファンド返済が滞っていることが紹介されていました。

非常に衝撃的な内容もありましたので、紹介させていただきます。

JCサービス

JCサービスのHPに、グリーンインフラレンディング(GIL)と連名で経過報告がありました。

https://jcservice.co.jp/news/20190307.pdf

案件の進捗

報告内容を簡単に箇条書きします。

  • 11月30日の経過報告では、太陽光発電2案件(募集約7.7億円)は元本返済完了およびバイオマス発電所(募集約7.5億円)は売買の契約完了済
  • 11月30日以降、新たに太陽光発電所3案件(募集約15.6億円)およびバイオマス発電所1案件(募集約10.0億円)の契約が完了
  • その他にもバイオマス発電所2案件および海外水力発電所1案件は早々に契約締結が見込まれており、それらを合わせて募集総額の60%程度は返済の目途が立つことになっている

(注意)2019/3/7時点でGILに入金(返済)されているのは、太陽光発電2案件(募集約7.7億円)のみです。

ファンド資金返済について

報告内容を簡単に箇条書きします。

  • GILはマネオマーケットに対して、ファンド資金を投資家に返済するために民事訴訟を起こしている。(クラウドファンディング事業に必要なシステムを使用させろ!という内容)
  • GILで集めた資金は、募集案件ごとに目的に即して使用している。従って、太陽光発電2案件(募集約7.7億円)は個別返済されてしかるべきである

「GILで募集された案件は全て目的通りに使用している」というのは、誰も信じないのではないでしょうか・・・

ただ本当に、ファンド募集額の内、60%程度は返済の目途が立っているのであれば、これは朗報でしょう。

 

NHKの報道内容

NHKの独自取材による各案件の報道

NHKのニュースウォッチ9でmaneoマーケット(JCサービス、GIL)が取り上げられました。

一番興味深かった内容は、四国の太陽光発電案件が全く進んでいなかったというものです。

池の上に太陽光パネルを置くという計画だったようですが、中身が煮詰まっていなかったようで、5億円も募集しておきながらも、何も進捗していないという報道でした。

また、NHK news webでも以下のような内容が掲載されています。

NHKは融資先の企業「JCサービス」が、どのような事業に使う目的だったのかが具体的に書かれた内部資料を独自に入手し、事業の進捗(しんちょく)状況を検証しました。

JCサービスが「北陸地方で行うバイオマス発電」などの名目で、去年3月までの4か月間におよそ6億円の資金を集めていた事業は、富山県射水市で計画されていたことがわかりました。

計画していた発電所の用地は、富山県が所有する工業用地の一角にある4万平方メートル余りの広大な敷地で、富山県によりますと、JCサービスから「バイオマス発電の事業用地として購入したい」という問い合わせが、去年1月までに数回あったということです。

しかし、富山県の担当者は「この用地では地元の雇用促進につながる工場などの誘致を計画していて、バイオマス発電などの利用は考えていない」として、JCサービスには売却の意志がないことを何度も伝えていたということです。

この用地は今も富山県が所有し、さら地になっていてバイオマス発電事業が進められている様子は確認できませんでした。投資家への元本の返済や配当の支払いは現時点で滞っています。

※NHK news webより

上記2案件は手をつけていないはずだから、募集した資金をほとんど返済できるのでは??と思うのは私だけでしょうか。(もちろん案件自体はデフォルト扱いで、一部元本毀損した形での返済。)

maneoマーケットが訴えを受ける

また、3/8にmaneoマーケットおよびJCサービスが54人の投資家から訴えられるともありました。

54人で総額11億円とのことで、平均2千万円も投資をしていた方の集まりということでしょうか。訴訟を起こすほど、本気になるのは当然でしょう。

訴訟していない側の人間からしたら、訴えを起こした人間と起こさなかった人間で返済額が異なるのかは非常に関心があります。

最後に

NHKでも報道され、明日訴えられるというタイミングでのJCサービスとGILからの経過報告。

この経過報告や3月中に一部返済する予定とのお知らせが、訴訟にむけてのアピールに見えます。タイミングを計っていたかのようで、あまり良い気はしませんでした。

また、NHKの報道は、「ソーシャルレンディングとは怪しいものである」という印象が残りそうな内容でした。

一緒にテレビを見ていた家族も、「こんなのに投資してるの??」という反応で困りました・・・

貸付先の匿名化の規制を早々に解除して、クリーンな業界となり、いい意味で認知度が上がっていくことを願っております。(投資機会や優良な選択肢も増えるだろうから嬉しいです。)