maneo(マネオ)でまた延滞案件が発生・・・【期失・遅延】

2019/4/2、京都府京都市(募集額:1.7億円)と埼玉県新座市(募集額:1.6億円)の不動産担保ローンで支払いの延滞が発生したことがHPにて公開されました。

そのうちの新座市のファンドに投資しており、再び被弾してしまいました。

maneoでは3件目になります。

内容を確認していきます。

ファンド内容

ファンド名:【事業者C社向け】埼玉県新座市エリア 不動産担保付きローンへの投資

担保は埼玉県新座市の土地です。

↓にスキーム図を掲載します。

本ファンドも事業者C(maneoの関連会社である株式会社リクレ)を借り手においたスキームです。

また、このファンドの担当者はリクレ社の代表取締役と思われます。

(2019/6/23追記:リクレ社の代表取締役は代わったため、現在は異なります。)

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延滞について

マネオのHPでも公開されていますが、投資対象者にはメールで連絡が来ました。

これ以降の経過報告は、メールのみでの連絡になると思われます。

延滞発表コメント

以下は、2019/4/2に受領したメール内容です。「延滞発生のご報告」

2.経過

2018年1月に事業者C社が事業者EGに対して160,000,000円の事業資金融資を行うため、「maneo」では159,997,023円のファンド募集をし、そのファンド募集資金を事業者C社に融資いたしました。
その保全策として、事業者C社は、事業者EGの事業協力者(以下、「担保提供者」という)が担保提供をした埼玉県新座市の土地建物(以下、「対象不動産」という)に対して根抵当権を設定し、当社は当該根抵当権に質権を設定いたしました。
事業者EGは不動産事業、ならびに不動産コンサルタント業務を行っております。
事業者EGは対象不動産と隣地とを一体化することで付加価値を向上させる事業プランを作成し、担保提供者はその事業プランに基づき大手住宅施工会社と売買契約を締結できる状況を整備しておりました。
しかしながら、担保提供者の前所有者より対象不動産に処分禁止の登記をされたことにより、現時点では、売買決済が成就できておりません
この状況を打開すべく、事業者EGと担保提供者との共同で、前所有者と和解に向けた交渉を行う一方で、担保提供者は新たに自らの保有不動産を担保供与し、別金融機関からの資金調達による一括返済を試みてまいりましたしかしながら、期限の到来までにその審査の結論が得られておらず、延滞として取り扱うに至りました。

3.回収の見込み

当社及び事業者C社は、債権回収の方法として、以下のような対応を想定しております。
(1)事業者EGの金融機関からの資金調達による返済
(2)事業者EGの不動産売却による返済
(3)競売による回収

(1)につきましては、担保提供者は引き続き別金融機関からの資金調達に向け対応中です。4月中旬に再度金融機関との面談を予定していると報告を受けております。
この状況について、現時点では確たる結論が得られておりませんが、最終承認が下りるとなれば借り換えによる一括弁済を見込んでおります。
(2)につきましては、「2.経過」に記載の前所有者との和解が成立し、処分禁止の登記が抹消されれば、不動産取引の決済代金による返済が見込めます。
(3)につきましては、回収に至るまでの期間は長期になりますが、上記(1)の進捗状況を踏まえ、その状況に応じて即時に申し立てができるよう準備を進めております。

このファンドの募集ページには、担保は事業者EGの関係会社から提供される土地・建物と記載があります。

一方、このメールでは事業協力者となっています。

どうもニュアンスが違う(グループ会社なのか、ただこの事業で協力しているだけなのか)気がしており、ひっかかります。

”担保提供者の前所有者より対象不動産に処分禁止の登記をされたことにより”の部分は疑問点がいくつも浮かびます。

  1. ”処分禁止の登記をされた”とあるが、前所有者がまだ所有していることになっているor主張しているからこそこのようなことが起きるのではないか?そうでなければ、前所有者がそんな行動はとれないでしょう。和解に向けた交渉をしているという記載を見るに分が悪そうなのですが・・・
  2. 処分禁止の登記??なるものをされたのはいつなのか?、事業者EGおよびC(クラレ)はいつ認識したのか?この点が記載されていない報告など、報告の体をなしていないです。

これらは、ダメ元で問い合わせしてみようと思います。

折角ブログ運営していることですし。

回収見込み

回収の見込みとして3パターン想定しているとあります。

「(1)事業者EGの金融機関からの資金調達による返済」に関しては、期待していません。1年前にmaneoで高金利で募集した事業で、今更、別の金融機関で融資が引っ張ってこれるとは思えないです。事態も悪い方向に進んでいるでしょうし。

(3)に関しても、担保の前所有者との和解が必要でしょう。もしくは、担保物件・土地の所有権をはっきりさせる。

【maneo(マネオ)】期失・遅延案件の途中経過!株式会社リクレの見立てはどうなっているのか??

【maneo(マネオ)】期失・遅延案件の債権回収報告!レオパレス絡みで事態収拾は長期化!?

↑リンクで紹介しているファンドも事業者C(クラレ)が見つけてきた融資先での延滞案件ですが、クラレ側からの働きかけは引き続き、強く行っていただきたいと思います。

最後に

このファンドへは10万円ほど投資しています。

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このファンドへの投資理由は「埼玉県新座市」という土地に思い入れがあったからです・・・

今となっては考えられないですね。

不動産に関する知識は浅いですが、期失案件の続出やブログでファンド情報をまとめるようになって以降、何かしら納得したうえで投資するようになっている気がします。

良い傾向だと信じて、当ブログでいろいろ取り上げていこうと思います。

勿論、当該案件の進捗に関しても、こちらで報告させていただきます。