【高利回り投資】インフラファンドとは?ファンドの仕組みを解説!

インフラファンド」なるものをご存じでしょうか。

J-REITに近い特性を持つ金融商品です。

安定的に高利回りが期待できる投資先になることを期待され、現在注目を集めています。

今回は、このインフラファンドの仕組みを紹介します。

投資先の選択肢の一つとして考えてみてください。 

上場インフラファンドとは?

  • タカラレーベン・インフラ
  • イチゴグリーン・インフラ
  • 日本再生可能エネルギー・インフラ
  • カナディアン・ソーラー・インフラ
  • 東京インフラ・エネルギー 

2019年1月初時点で、上場しているファンドは上記5種類で、2019年2月に6種類目となる「エネクス・インフラ投資法人」が上場します。

普通の会社はそれぞれビジネスモデルが異なり、株価に反映される要因もそれぞれ異なるかと思います。しかし、インフラファンドは、太陽光発電所の発電料を収益源としており、法人ごとに運営が大きく異なる・・・といったことはありません。一応、太陽光発電所以外の再生可能エネルギー発電所(洋上発電所やバイオマス発電所)も投資対象に取り得るようですが、現時点ではそのような法人はありません。 

インフラファンドの特徴

収益の仕組みは?

インフラファンドの収益源は、太陽光発電所の

  • 最低保障賃料
  • 実績連動賃料

になります。下図を見て頂くとイメージがつかめるかと思います。

f:id:sikennbisya:20190106155555p:plain

東京インフラ・エネルギー投資法人より抜粋

 

横軸が発電量を表しておりますが、発電量が予想より大幅に下回っても、最低保障賃料(濃緑色の部分)により一定額まで収益が担保されております。

また、予想以上の発電となった際には、実績連動賃料(薄緑と赤部分)を受け取ることができ、収益がプラスされていくイメージです。

最低保障賃料が設定されており、安定的な収益を見込むことができる点が重要でしょう。

分配の特徴

太陽光発電所の土地代が低く、減価償却費の割合が大きくなります。
そのため、資金が手元に残るので、比較的大きな利益超過分配を行っています。

もっと平易でポジティブな表現をするなら、

純利益を源泉とした分配だけでなく、減価償却費を源泉とした利益超過分配も多くできるため、分配金水準が高水準で安定させることができるといったところでしょうか。

また、たこ足分配と表現されることも多いです。

このファンドに投資する理由

大分省略していますが、ここまでは、どのサイトにも書いてあるようなインフラファンドの仕組みであり、一般的な紹介です。

私が実際に投資する決め手としたのは、 収益源が他の資産と全く異なるところです。

投資の王道といえば、株、債券、次いで不動産といった順番かと思います。

インフラファンドの収益源はこのいずれとも全く異なっています。

前述したとおり、太陽光発電所の賃料報酬です。

他の資産が下落しているときでも、全く別のリターンをとってくれることに期待しています。

リスクとして認識すべき点は?

収益源が他の資産と大きく異なることは確かですが、もちろんリスクも考慮に入れる必要があります。大きく2点ほどリスクがあると考えています。

  1. 金利上昇リスク
  2. インフレリスク

金利が上昇すれば、REITと同様に借入金利も上昇し収益を圧迫します。もちろん、固定金利で長期で借り入れればこのリスクは軽減されます。

また、収益源は固定買取価格制度を利用した発電所の賃料報酬なので、どれだけインフレしてもこの法人の収益は上昇しないでしょう。太陽光の発電量とインフレに関係性は全くないからです。インフレ率が発電所の売電収益(正確には発電所の賃料ですが)を上回ってしまえば、無リスク金利での運用(預金等)をしておけば良かった・・・ということになります。

不動産であれば、物価が上昇すれば賃料も同時に上がるでしょうし、株式は言わずもがなです。仮にインフレが進んだとしても、しっかりと他資産に分散投資しておけば総資産としてのダメージは少なく済むでしょう。日本がインフレしていく様が思い浮かびませんが・・・。

また、

固定買取価格制度が20年で終わることがリスク・・・みたいな記載を目にすることがあります。これはあらかじめわかりきっていることで、この事実を考慮した上で投資妙味があるかどうか検討することが重要だと思います。リスクというよりは、前提条件の様に捉えています。

以下記事で、銘柄間での投資魅力度を比較していますので、是非立ち寄ってください。