【カバード債券】高い信用力と安定収益を見込める資産!
前回の記事でカバードボンドに投資しているとお話ししました。
本日はカバードボンドとはどのような投資資産なのか?といった点を紹介したいと思います。
投資パフォーマンス
皆さんの興味を惹きたいのではじめにパフォーマンスをご紹介します。
デンマークのカバードボンドへ投資した際のリターンを円ヘッジベースで把握できる指数があります。
「Nykredit Danish Mortgage Bond Total Index JPY hedged」という指数です。
2005年からの約13年間で累積リターンが60%程度ですので、年率リターンは4%程度でしょうか。
株式のように単年度でリターンが十%以上動くということはなく、こつこつとリターンを積み上げています。安定的に収益を上げることができている資産と判断できます。
わざわざ円ヘッジベースの指数が作成されたことからは、日本の投資家の需要が強まってきていることがわかります。
カバードボンドとは
カバードボンドとは一言でまとめてしまうと、「担保付きの債券」です。
野村證券の用語集に、
金融機関が保有する貸付債権を担保として発行される債券。信用力の高い住宅ローンや地方公共団体向け債権などを担保として発行する。欧州を中心に導入されており、日本でも発行が検討されている。
とあります。
感覚的には、リーマンショックの引き金となったであろう「MBS」に近い物があります。
ただし、発行体(お金の借り手)のバランスシートから切り外すことができるかが大きく違います。カバードボンドは発行体の資産の内側に担保が設定されますが、MBSは担保を発行体の外側に切り出すことができます。(だからというわけではないかもしれませんが、)カバードボンドの発行体は、投資家に対して担保に設定された物以外も駆使して借入金を返済しなければなりません。
ソーシャルレンディングに投資をしている方は、「ノンリコースローン」という単語を目にしたことがあるかと思いますが、
- カバードボンド:リコースローン
- MBS:ノンリコースローン
であると書くとわかりやすいでしょうか。この観点からは、MBSやソーシャルレンディングなどよりはカバードボンドのリスク量は低いと判断することができそうです。
他に投資家サイドのメリットとしては、リーマンショックを受けた後の金融危機時にはECBがカバードボンドの買い取りを行ったこと等も挙げられるかと思います。格付け会社からの格付けもAAA格等、高いものが多いです(格付けの基準までは読んでいません・・・)。
カバードボンドの市場規模
最後に市場規模についてです。あまりにも市場規模が小さいと投資したいと思っても一歩が踏み出しにくいです。売りたいときに売れない等々。
ニッセイアセットマネジメントにデンマークのカバードボンドを投資対象としている投資信託があります。
デンマークでのカバードボンドの市場規模は50兆円以上となっており、毎年増え続けております。国内のマザーズやジャスダックより大きな規模とするとイメージがわくでしょうか。オルタナ的位置付けで投資する分には十分でしょう。
私はソブリン債に次いで、信用力が高く、市場規模も十分であると判断し、実際に投資することを決めました。
ニッセイアセットで運用されているカバードボンドの投資信託を↓で紹介しています。
是非、ご覧ください。
【カバード債券】ニッセイ・デンマーク・カバード債券ファンドの紹介!
他にも注目すべき箇所があるかもしれませんが、私は以上のポイントだけはざっくりと調べました。ご質問等ありましたら、コメント頂けると嬉しいです。