【カバード債券】ニッセイ・デンマーク・カバード債券ファンドの紹介!

安定的な収益が見込まれるであろう、カバード債券。

今回は公募投信にもなっている「ニッセイ・デンマーク・カバード債券ファンド」の紹介です。

 

この記事を読んで「投資検討しようかな・・・」と思って頂いた方がもしもいましたら、

これだけは押さえてください。

「販社選びには気をつける!!」

この理由は当記事の下の方に記載しています。

そもそもカバードボンドとは?といった点は、下記事で紹介しています。

【カバード債券】高い信用力と安定収益を見込める資産!

ファンドについて

このファンドはニッセイアセットマネジメントで運用されています。

ファンド名の通りですが、「デンマーク」のカバードボンドを投資対象としており、為替ヘッジが行われます。為替変動リスクは考えなくて良いということですね。

3ヶ月決算、1年決算の2種類ございます。1年決算のファンドでは分配は行わない方針だと思います。以降は、1年決算タイプを想定して紹介します。

中身は下記リンク先をご覧いただく方が良いかもしれません。

ニッセイ・デンマーク・カバード債券ファンド【愛称:デニッシュ・インカム】|ニッセイアセットマネジメント

利回り水準は?

収益源は2つほど挙げることができます。

  1. カバードボンドの元利金
  2. 為替ヘッジの際に得ることのできるプレミアム

カバードボンドは、期限前償還されるリスクがあるのでロールダウン効果を含めたクーポン水準が高めになっています。デンマークのカバードボンドに関しては2%強程度とのことです。

ロールダウン効果を含めて2%ですので、期限前償還が多くなると最終的に得られる利回りは2%に届かない可能性があることには注意が必要です

また、為替ヘッジコストはおおよそ2国間の短期金利差と需給で説明されます。日本とデンマークの短期金利は日本のほうが高いので、円ヘッジをするとプラスリターンを享受できます。これが年率で0.4%ほどです。

カバードボンドの元利金 2%+為替ヘッジコスト 0.4%=2.4%

こちらが、デンマークのカバードボンドに対して期待できる、単年度ベースの利回り水準となります。

※※為替ヘッジの仕組みはまた別の機会で記事にしたいと考えております。※※

 

実際に期待されるリターン水準は?

2019年3月現在、デンマークのカバードボンドの利回り水準は2.4%ですが、

このファンドに対して年間で2.4%のリターンは期待できません

運用報酬がかかるからです。

このファンドの運用報酬は約0.9%です。従って、年間で1.5%ほど基準価格が上昇してくれれば良い計算になります。

もちろんデンマークの金利水準が上昇すれば債券価格は落ち、リターンにマイナス寄与するので注意が必要です。

販社選びが重要!!

アクティブファンドには「購入時手数料」が必要になることが多いです。

運用会社/ニッセイアセットに支払う手数料ではなく、販売会社に支払う手数料です。

(あまり記載しない方が良いかもしれませんが、)ネット証券は購入時手数料が安く設定されていることが多いです。

実際にこのファンドについては、sbi証券や楽天証券は購入時手数料は0%となっております。

仮に、購入時手数料が1%程度とられるような証券会社を選択してしまうと、低い利回り水準がさらに低くなってしまうような感覚に陥ります。

私も使用しているSBI証券は以下バナー先より口座開設できます。

SBI証券

2019/3/15までの運用実績

2018年4月にファンドが設定されています。

運用期間を通した基準価格は以下の通りです。

分配実績はありませんので、純粋なリターンとして参考になります。

2019/3/15時点での基準価格は10,374円です。

f:id:sikennbisya:20190317112605p:plain

 

前回記事で紹介したカバードボンド指数同様、安定的に収益を上げていることが確認できます。数値では、

f:id:sikennbisya:20190317112712p:plain

※年率リターン:1年単位に引き直した際のリターン水準

※標準偏差:リターンの振れ幅。日次の基準価格を元に作成


となります。運用報酬控除後
のリスクリターン効率が2を超えていることから高すぎるほどの運用効率を残していることがわかります。

運用期間も短いのでご参考程度ですが、十分に期待を上回ってくれています。

米国も金利をなかなか上げづらくなった今、ユーロ圏の金利が上昇するのはまだまだ先のことかなと考えています。ソーシャルレンディング投資資金のリバランス先として、このファンドへの投資は当面続ける予定です。