【投資記録】ニッセイ・デンマーク・カバード債券の残高増加がすさまじい!
このブログでは、インフラファンドとカバードボンドの紹介を継続的に行っておりました。
そんな中、カバードボンドファンドの残高が伸びてきており、人気度合いが高まっている様な気がしましたので、また記事にしようかと。
米債に為替ヘッジ付きで投資しようものなら、ヘッジコストが高すぎてマイナス利回りが続いています。
そんな中、代替資産としての期待がこのファンドに向きつつあるのかなと言ったところです。
カバードボンドおさらい
【カバード債券】ニッセイ・デンマーク・カバード債券ファンドの紹介!
↑リンク先記事で記載したとおりですが、改めて概略だけ紹介します。
カバードボンドとは「担保付きの債券」であり、デュアルリコース(リコースローン)という特徴があります。
公募投信「ニッセイ・デンマーク・カバード債券ファンド」で投資対象となっているデンマークのカバードボンドの収益源は以下の通りです。
- 期限前償還リスクがあることによる相対的に高いクーポン
- 為替ヘッジをすることでプレミアムの享受
為替ヘッジをすることでプレミアムを享受することができているのは、デンマークの金利が日本より低いためです。
この関係性が崩れると、為替ヘッジすることでコストが発生することになります。
↓は繰り返しになりますが、
欧州圏の金利が低くヘッジコストがかからないので、米債に投資するのでなく、欧州圏の債券・バンクローン等に注目が集まっています。
このファンドもそのくくりの一つだと考えています。
ファンド残高
ニッセイ・デンマーク・カバード債券ファンドは分配有り/無しの2種類、用意されています。
以下が、総資産残高の推移です。
※ニッセイアセットマネジメントより。2019/4/12時点。
上段:分配ありファンド、下段:分配無しファンド
2ファンドともに、資産残高が100億円程度まで積み上がっています。
合計では200億円を超えています。
ファンドの報酬率は0.9%。
ここまで順調に残高を積み上げ、運用報酬を稼ぎ出すファンドになるとは、ニッセイアセット側も予想していなかったのではないでしょうか。
基準価格
分配実績の無いファンドの基準価格推移を掲載します。
分配が行われていないので、純粋に当ファンドが稼ぎ出したリターンをご覧いただくことができます。
2019/4/12時点で基準価格は、10,445円です。
※年率リターン:1年単位に引き直した際のリターン水準
※標準偏差(年率):リターンの振れ幅。日次の基準価格を元に作成
相変わらず、運用報酬控除後のリスクリターン効率が2.0を超えています。
(2019年2月から3月にかけて金利が下がっていたので、当然と言えば当然なのですが。)
化け物の様な運用実績です。
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別の例を挙げるのならば、先進国株式のインデックスファンド。
単年の期待リターンは7%程度で、リスク量(標準偏差)は20%弱と仮置きすることが多いです。
リスクリターン効率は、
- 7÷20=0.35
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リスクリターン効率が全てではないですが、カバードボンドファンドのここ1年の運用実績がいかにできすぎなのか、感覚だけでも伝われば・・・
今後もここまで高いリスクリターン効率を残すとは思いませんが、基準価格の順調な上昇も残高の積み上げに貢献しているでしょう。
最後に
現在、私はこのファンドに約100万円ほど投資しています。
金融資産の約1割です。
毎日、一定額を買い付けていましたが、これ以上ポートに占める割合が増えても困るので追加投資をやめました。
ただし、米金利引き上げも難しくなった今、先んじて欧州圏の金利が上がることも想像できないので保有は継続します。
金利低下によるキャピタルリターンには期待していませんが、クーポン分で年間2%くらいのリターンが上がれば良いなといったところです。
ネット証券で購入すれば、購入手数料は基本的にかかりませんので、気になる方は↓より。。