インフラファンドと国内株式の下落時のパフォーマンスを比較!【高利回り投資】
2018年12月、株式市場が大きく下落しました。
こういった下落のたびに、「金融資産全てインデックス投信!」のような方は資産が一時的に大きく目減りすることと思います。
評価損が膨らむのは、誰しもきついものです。
当ブログでは様々な投資先を紹介していきたいと思っていますが、そのうちの一つにインフラファンドがあります。
2018年末、
株式市場が大きく下げていた中、インフラファンドの下落は抑えられていました。
2019年1月末まで含めると、市場暴落前よりプラス圏まで浮上しています。
どのような挙動だったのか、確認していきます。
※追記:
2019年5月も、米中貿易摩擦懸念で大きく株式市場が下落しました。
ここでも、インフラファンドの強みが出ています。
データを追加していますので、ご確認ください。
株式下落時のインフラファンドのリターンは?
使用データと期間
細かいことに興味の無い方はここは飛ばしてください。
以下のデータを使用して、それぞれの銘柄に投資した際のパフォーマンス指数を作成しました。
インフラファンドにおいては、配当分も再投資する前提で作成しています(予想分配金も使用)。また、インフラファンド5銘柄を均等に保有した際の指数を「インフラインデックス」として使用します。
国内株式については、配当込みの指数をとることが難しいので、パッシブ投資信託の基準価格のリターンに手数料分を上乗せさせて比較します。
データ期間
- 2018年11月末~2019年1月末
インフラファンド
- タカラレーベン・インフラ
- イチゴグリーン・インフラ
- 日本再生可能エネルギー・インフラ
- カナディアン・ソーラー・インフラ
- 東京インフラ・エネルギー
国内株式
- DIAM 国内株式インデックスF<DC年金>
これを配当込みTOPIX(国内株式市場の値動きと考えてください)の代替とします。
国内株とインフラファンドの比較
2018年11月末から2019年1月末までのパフォーマンス推移です。
赤い線がTOPIXの推移を表していますが、12月末にかけてドローダウンが大きいことが確認できます。
銘柄にもよりますが、インフラファンドに関してはドローダウンも小さく、その後もリターンが戻っています。
インフラファンドを均等に保有していた場合は以下のようになります。
国内株式市場は1ヶ月で10%以上の下げを見せていますが、
インフラファンドは5%程度の下げとなっております。
また、11~1月で見ると、インフラファンドはプラス圏に浮上しています。
ただし、この期間ではリターンの方向性(相関)は同じ傾向となっており、互いを補完するという関係性は確認できません。
あくまでも、株とインフラファンドを分散して保有していれば、株単体のポートフォリオと比較すると、ドローダウンが小さくなるという結果です。
※ご参考:2018年11月末~2019年1月末までのリターン/リスク
注意点
別の期間をとってくれば、もちろん違う景色が見えてきます。
今回の分析はあくまでも、2018年末を見たときに、株式市場暴落時のインフラファンドの下げ耐性の強さが確認できたというものです。
たとえば、2018年6月末から引きのばしてみると下図のようになります。
インフラファンドは下落には強いかもしれないけどリターンが上がらなそう・・・の様なイメージが浮かびませんか?
(先ほどの段落でもリターンが上がりそうとはいってませんが、何か弱そうなイメージがする・・・みたいな)
昨年度後半ごろから、「インフラファンド」ではなく、「太陽光発電」のネガティブなニュースが相次ぎ、本来反応する必要は無いところで、価格が下落することが何度かありました。(急上昇していた価格が下がっただけとの見方もできたかもしれません。)
どの期間をとってきて比較するかで全く違う印象をうけることがありますので、データを比較する際には、これに限らず注意を払うと良いと思います。
ただ、この期間に関しても、2つの資産で異なる動きをしているので分散効果はあるように見えます。
追記:2019年5月の株式市場の下落と比較
期間:2019年6月末~2019年5月17日
2019年5月初を、赤丸で囲んでいます。
株式市場は大きく下落しましたが、インフラファンドはほとんど変動がありませんでした。
債券やREITも同じく大して変動はありませんでしたが、今回の暴落時もインフラファンドが株式と相関を持たない分散先として上手くワークしています。
リスクオフ時も安心して、見ていることができます。
最後に
株式のインデックス投信にしか投資してないけど、分散先も欲しいという方は、
- 期待リターン水準が低いから、債券には投資したくない
- 流動性が低いのは怖い・・・
といった考えを持っているかと思います。
そういった方には、株式との一定程度の分散効果が見込め、利回り水準も高いインフラファンドは純粋にオススメできます。
「太陽光発電は固定買い取り価格が下がっているから危ないんじゃないの?」みたいな疑念点を抱いているかたは、下リンク先の記事を2つ読んでいただくと「インフラファンドの収益源」がわかるかと思います。
これから建設する太陽光発電は怪しいかもしれないけど、現存するインフラファンドはFIT期間中は信頼できるかも?みたいな考えに変わるかもしれません。
【高利回り投資】インフラファンドとは?ファンドの仕組みを解説!